「脚が細くなる、むくみ防止になる」など着圧ソックスを調べていると、着圧ソックスは履かない方がいいという情報もありますよね。
使い方や注意点を知っておかないと【逆効果】になります。
良かれと思って着用しているのに、逆効果になる場合があるなんて悲しいですよね。
しかし、着圧ソックスを怖がる必要はありません。
この記事では、着圧ソックスは履かない方がいい理由や注意点を詳しく解説しますので安心してください。
理由や注意点を把握して逆効果にならないよう、着圧ソックスを使いこなしましょう♪
履かない方がいい理由とは逆に履いておくべき場合もあるのでご紹介します。
Contents
着圧ソックスは履かない方がいい理由3つ!
着圧ソックスは履かない方がいい理由3つ
「むくみ防止」「疲れの軽減」「美容目的で脚を細くしたい」など着圧ソックスを使う理由は人によって違いますよね。
着圧ソックスは履かない方が良い理由は【足のポンプ機能低下・血行不良・疾患が悪化の恐れ】の3つです。
着圧ソックス履かない方が良い理由
- 脚のポンプ機能が低下する
- 血行不良や肌あれ
- 炎症や血行障害などの疾患が悪化する恐れがある
大きく分けてこの3つが挙げられます。後ほど1つずつ詳しく解説していきます!
着圧ソックスとは
そもそも着圧ソックスとは何かを知っておけば、この後の説明がわかりやすいはずです。
着圧ソックスと聞くと「むくみに効果的」というイメージが強いのではないでしょうか。
それは確かですが、理由を知らない方も多いはずです。
私も「締め付けてるから、むくみ防止になっているのかなぁ」くらいに思っていました。
この、締め付けで脚になにが起こるのかを調べてビックリ!
なぜ効果的なのかを知ることで、逆効果にならないよう注意することが出来ます。
着圧ソックスとは、脚に適度な圧をかけて、血液とリンパの流れを良くする効果があります。
流れを良くすることで脚(下肢)に余分な水分が溜まらないのでむくみやだるさに効果的です。
医療用のものは【弾圧ストッキング】といい、市販のものより圧が強くかかるので、医師が診察をした上で着用するかを決めるようです。
適度な圧というのが少しむずかしいですね。
後ほど圧が強すぎる見分け方もお伝えします♪
着圧ソックスは履かない方がいい理由3つを詳しく解説
着圧ソックス履かない方がいい理由
- 脚のポンプ機能が低下する
- 血行不良や肌あれ
- 炎症や血行障害などの疾患が悪化する恐れがある
1.脚のポンプ機能が低下する
「ポンプ機能」とは、血液やリンパを全身に巡らせる働きのことです。
脚の指先まで巡った血液やリンパを、重力に逆らって心臓の方へと動かさなければいけません。
そのためにはポンプ機能の力が必要になります。
この、ポンプ機能の力は足を動かすと筋肉の血管の活動が活発になり、血液やリンパの巡りを助けてくれます。
しかし、以下の状況では、めぐりの力が弱くなっています。
・デスクワークで長時間同じ体勢
・長時間立ちっぱなし
・運動不足
そんな時こそ、血液とリンパの巡りを助けるために着圧ソックスが役立ちます。
疲れが軽減し、むくみ防止につながりますよ。
水道についているホースをイメージしてください。
水が出てくる場所を、指でぎゅっとつまんで圧をかけ、水の出口を狭くすると勢いよく水がでてきますよね。
この、ぎゅっとつまんで圧をかける役割が着圧ソックスです。
長時間、着圧ソックスの力を借りてしまうと、本来のポンプ機能の力を発揮しなくても血液やリンパが巡るので、本来の力がどんどん低下していきます。
脚の本来の力を低下させないよう、日常的に履かない方がいいでしょう。
2.血行不良や肌あれ
圧をかけて血液とリンパの巡りを促すということは、もちろん皮膚にも圧がかかります。
汗をかくと蒸れてしまい、かぶれや汗疹(あせも)が出来る可能性があります。
特に注意していただきたいのが【かゆみ】です。
かゆみの原因は素材が合わないなど、いくつかありますが圧が強すぎて血行不良を起こしているかゆみがあります。
血液とリンパの巡りを良くするどころか、血行不良になってかゆみが発生がすることに驚きました。
「かゆいな」と感じたら圧がかかりすぎているので、サイズが合っているのかしっかり確認しましょう。
サイズが小さければ圧も強くかかりますが、より良い効果があるわけではありません。
3.炎症や血行障害などの疾患が悪化する恐れがある
脚に圧をかけるだけだと思いきや、血流とリンパの流れを全身に巡らせることができるので自己判断は危険です。
循環器系の疾患がある方、持病がある方は医師に確認しましょう。
着圧ソックスは履かない方がいいのは仕事中と寝る時
着圧ソックスの種類
着圧ソックスにはたくさんの種類があります。
履きやすいハイソックスタイプや、つま先からおなかまであるレギンス・ストッキング、指先があいているものや5本指になっているタイプなどがありますね。
今回は大きく分けて仕事中(日中)と寝る時の2つにわけて、履かない方がいい理由を解説します♪
仕事中(日中)と寝る時の違いは圧の強さです。
仕事中(日中)の方が寝る時に比べて圧が強く作られているものが多いです。
仕事中(日中)に履かない方がいい理由
デスクワークや立ち仕事などの仕事中(日中)といっても運動量は異なります。
デスクワークなどで、あまり動かない場合
座っていることが多く、同じ姿勢で数時間過ごしていることが多いですよね。
血液やリンパの流れを良くするには、やはり筋肉を使って血管の動きを活発にしなければなりません。
適度な圧がかかる着圧ソックスであれば問題ないでしょう。
しかし、圧が強すぎると血行不良になり、かゆみやしびれが起きます。
筋肉を動かしていない上に、血行不良になるくらいの圧をかけるのは危険です。
冷えやむくみを軽減させるなら着圧ソックスではなく、足首回しをおすすめします。
座っているままで出来ますし、疲れないので是非取り入れてみてください。
立ち仕事で運動量はある場合
圧をかけている状態で筋肉を動かすので、上手く筋肉が動かなくなり、指先がしびれることがあります。
圧が強すぎて、血行不良と筋肉運動の妨げになっているので危険です。
寝る時に履かない方がいい理由
寝る時用のソックスは、ふとももあたりまである長いもので指先がないものが多いですね。
寝ているときに、その日の疲れやむくみを軽減できるというものですが、仕事中(日中)用よりも注意が必要。
なぜなら、寝てしまってからでは体のささいな不調に気が付くことが出来ないからです。
調べていると、「寝る時用の着圧ソックスを着用して、眠りについたところ激しい動悸におそわれて、着圧ソックスを脱ぐと収まった」という声もみかけました。
そのまま眠りについていたらと考えると恐ろしいですね。
ふとももまであるものだと、体の約半分です。
体の約半分が血行不良になっていたら心臓に負担がかかるのも納得です。
着圧ソックスは履かない方がいいが履く場合のおすすめ着用方法
時間を決める
基本的に着圧ソックスは履かない方がいいので、運動やストレッチで血液とリンパの流れを良くする方法がおすすめです。
しかし、もし着圧ソックスを履くなら時間は厳守しましょう!
合計なので仕事中(日中)と寝る時の両方を含めて、24時間のうち8時間以内です。
仕事だと、8時間以上履いていることが多いかもしれませんが危険です。
少し手間ですが8時間を超える前に、着圧ソックスではないソックスに履き替えましょう。
もしくは夕方あたりで、脚に疲れやだるさが出てからのみ着圧ソックスに履き替えるのもおすすめです。
出来るだけ短い時間になるよう調節して、着圧ソックスの良い効果だけを得られるようにしましょう♪
仕事や睡眠の時間的に8時間以上になるなら履かない方がいいです。
ちなみに私のおすすめは寝る前に、脚を上にあげて重力で血液やリンパの流れを良くする方法です。
壁に座るイメージで、壁に脚をひっつける感じです。(なかなか難しいです)
おそらく足を真っすぐにすることが難しいので、こんな感じになります。
真っすぐにできなくても問題ありません!
しばらくすると、脚先から「じわ~」っと血の気が引くような感覚があるはずです。
時間は決めなくていいので寝る前に数分間、脚をあげてから眠りについてみて下さい。
3日~1週間もするとむくみや疲れが変わってくるはずです。コツコツいきましょう♪
飛行機や車中泊をする場合は着圧ソックスを履いた方がいい
日本旅行医学会では飛行機や車中泊でのロングフライト血栓症(エコノミークラス症候群)について、着圧ソックスの必要性が説明されています。
<弾性ソックスについて>
そして、可能であれば、着圧ソックスや弾性ソックスを着用してください!
引用元:一般社団法人 日本旅行医学会
ふくらはぎに圧をかけることにより、深部静脈の血流速度が増加します。
血栓予防には血流を良くすることが重要です。
車中泊はロングフライト血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)発症のメカニズムと同じです。
履かない方がいい理由はたくさんありますが、履いた方がいい状況もあるので、うまく使い分けましょう♪
まとめ
- 着圧ソックスは履かない方がいい理由は3つ(脚のポンプ機能低下・血行不良・疾患悪化の恐れ)
- 仕事中(日中)履かない方がいい理由は血行不良や筋肉運動の妨げになる
- 寝る時に履かない方がいい理由は血行不良による動悸などの体の不調に気付くことができないため危険
- 履く場合は8時間以内にする
- 飛行機や車中泊の時はエコノミークラス症候群の予防のために履いた方がいい!
履くことで、むくみや疲れの軽減、脚が細くなるなど一見メリットが多い着圧ソックスですが、注意が必要です。
医療用の着圧ソックスもあるので効果的なのは確かですが、使用方法を間違えると逆効果になり健康を害する恐れもあります。
もし履く場合には8時間以内と時間は必ず守ることが大切。
基本的には履かない方がいいので、本来の脚の力をあげて着圧ソックスいらずの脚にしましょう♪