中学校のクラス替えの決め方には【7個の基準】があります。その基準には、先生の生徒に対する配慮がいっぱい詰まっているんですよ♪
私も中学生のときに知りたかった【クラス替えの真実】を本記事で知ることができます♪
一方、生徒のなかには、様々な理由でクラス替えについて真剣に悩んでいる方がいます。
〇〇さんと別の(又は同じ)クラスにしてほしい。先生に希望を言ってもいいの?
実際に学校が親・生徒の希望通りにクラス替えを行う事例はあります。
本当!?でも、どのように相談すればいいのか分からない…。
真剣に悩んでいるあなたに、学校への具体的な相談方法をご紹介します。
学校に相談しやすい方法を考えるきっかけになるので、ぜひ最後までごらんください。あなたの悩み解決の糸口となりますように。
Contents
クラス替えの真実は中学生に配慮した決め方!基準は7個
クラス替えの決め方には【男女比・成績・リーダーシップがある生徒・指導が大変な生徒・運動神経・ピアノが得意な生徒・人間関係】という7個の基準があります。
そして、7個の基準には、各クラスにバランスよく生徒を配置するという学校の意図があります。
- どうして7個がクラス替えの基準になっているか?
- どうして各クラスにバランスよく生徒を配置するという学校の意図があるのか?
上記2つの問いに対する答えを、例をあげて分かりやすく解説していきます。
そこから、先生の生徒に対する配慮が見えてきますよ。
それでは、基準7個を一つ一つ詳しくみていきましょう♪
地域や学校によってクラス替えの決め方は様々あります。大きな傾向として7個の基準があると、ご覧ください。
男女比
【男女比】各クラスの男女比が均等になるように振り分けている
先生は生徒みんなが友達と楽しく学校生活を送ることができるように配慮しています。
例えば、一つのクラスに生徒40人。男女の内訳は男子1人・女子39人と想定しましょう。
この場合、男子生徒はクラスに男友達が1人もできず、非常にきゅうくつな学校生活を送ることになりますね。
そんな状況つらくて、学校に行きたくありません。男女比はクラスで過ごすうえで大切だ。
そうですね♪【男女比】がクラス替えの大切な基準であると理解ができます。
成績
【成績】最新の成績順位をもとに各クラスの学力が均等になるよう生徒を振り分けている
各クラスのテストの平均点を全クラスで見比べたときに、なるべく同じ平均点になるようにクラス分けしているということです。
先生はクラスごとの授業の進み具合や学力の習熟度に差が出ないよう配慮しています。
例えば、成績上位の人たちが一つのクラスに集まったと想定しましょう。
この場合、テストの平均点がそのクラスだけ高いというアンバランスなことが起きてしまいますね。
このようなアンバランスなクラス替えは、授業の進み具合や学力の習熟度に差を生みかねません。
学校は教育の機会を生徒に均等に与えるという役割(※1)があるので、こういった状況は避けなければなりません。
(※1)学校の役割については、教育基本法 第3条 教育の機会均等という法律が考え方の土台になっています。
教育基本法
第3条 (教育の機会均等) すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであって、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
引用:文部科学省ホームページ (https://www.mext.go.jp/)
また、クラス内で勉強が得意な人が、苦手な人に教えてあげるという、お互いにとって良い影響を生み出すことを先生は期待しています。
お互いにとって良い影響とは?それぞれのメリットを具体的にあげます。
【教える側】人に教える力が身につく。自分の理解もより深まる。
【教わる側】分からなかったところが分かるようになる。学力が向上する。
確かにお互いにメリットがあると分かりますね♪
成績は、法律が関わっているから、より大切な基準だと分かるね!
そうですね♪【成績】がクラス替えの大切な基準であると理解ができます。
リーダーシップがある生徒
【リーダーシップがある生徒】各クラスにリーダシップがある生徒を配置している
※特に、生徒会役員になれる素質のある生徒を優先的に配置している傾向があります。
クラスは、いわゆる一つの集団です。その集団をまとめてくれるリーダーシップがある生徒が必要です。
例えば、クラスの中でリーダーシップがある生徒が、一人もいなかったと想定します。この場合、次のような非常に困る事態が起きてしまいます。
- 学級委員を任せられる生徒がいない
- 学校行事などで、クラスをまとめる人がいない
逆に基準の通り、クラスの中にリーダーシップがある生徒がいる場合はどうでしょうか。
- 学級委員を任せることができ、クラス運営がうまくいく
- 学校行事などで、クラスをまとめ、団結力を高めてくれる
このようにクラスを良い方向へ導いてくれます。
リーダーシップがある生徒は、クラスをひっぱってくれる大切な存在だ。
そうですね♪【リーダーシップがある生徒】がクラス替えの大切な基準であると理解ができます。
指導が大変な生徒
【指導が大変な生徒】授業中に騒いだり、問題行動を起こしたりする傾向のある生徒は各クラスに分散して振り分けている
先生は健全なクラス運営ができるように、指導が大変な生徒には注意をはらって各クラスに分散しています。
例えば、授業中に騒いだり、問題行動を起こしたりする傾向のある生徒が一つのクラスに集まったと想定しましょう。
この場合、そのクラスだけいつも授業中騒がしい・問題行動を起こす頻度が多いということが起きてしまいます。
そして、そのクラスにいる数少ない真面目な生徒が快適な学校生活を送れません。
また、この状況は担任の先生や授業を受け持つ先生に、注意・指導対応などの負担が大きくのしかかってしまいます。
最悪の場合、ストレスにより先生の心身が疲弊し、離職につながってしまう可能性も大いにあります。
学校は多くの人が集まるからこそ、指導が大変な生徒もいる。そこも考慮されているんだね!
そうですね♪【指導が大変な生徒】がクラス替えの大切な基準であると理解ができます。
運動神経
【運動神経】各クラスの運動神経のレベルが均等になるよう生徒を振り分ける
学校行事である運動会(体育祭)を考慮しています。
例えば、運動神経がよい生徒だけがクラスに集まったと想定します。
運動会(体育祭)があった時、そのクラスが圧勝してしまう可能性が高いでしょう。
それでは、他のクラスは楽しくないですし、学校行事として盛り上がりません。
学校行事といえば、体育祭!毎年盛り上がるからね♪運動神経がよい人はリレーで大活躍する存在だね♪
そうですね♪【運動神経】がクラス替えの大切な基準であると理解ができます。
ピアノが得意な生徒
【ピアノが得意な生徒】各クラスにピアノが得意な人を振り分ける
学校行事である合唱コンクールを考慮しています。
例えば、クラスにピアノが得意な生徒が一人もいなかったと想定します。合唱コンクールがあったとき、ピアノを弾く担当者がいないと困ってしまいますね。
たしかに、ピアノが得意な生徒ってクラスに数人しかいないイメージで貴重な存在だね!
そうですね♪【ピアノが得意な生徒】がクラス替えの大切な基準であると理解ができます。
人間関係
【人間関係】生徒一人ひとりの人間関係を考慮して、各クラスに生徒を振り分けている
生徒一人ひとりの人間関係を考慮することによって、快適な学校生活を送ることができるように配慮しています。
人間関係について、実際にある例をご紹介します。
- 【例1】カップル同士はクラスが分かれる可能性が高い。【理由】同じクラスになったとき、クラス内に与える影響を考慮してクラスを分ける。
- 【例2】過去に大きなトラブル(いじめ・ケンカ)があった当事者同士の生徒は、クラスが分かれる可能性が高い。【理由】再発防止のためにクラスを分ける。
- 【例3】不登校気味の生徒は仲の良い生徒と同じクラスになる可能性が高い。【理由】仲の良い生徒と同じクラスにすることで、学校に通いやすくなる。
上記の例をみると、生徒一人ひとりの人間関係を考慮していることがよく分かります。
生徒一人ひとりの事情や過去にあった出来事について考慮しているんだね。
そうですね♪【人間関係】がクラス替えの大切な基準であると理解ができます。
これら7個の基準から見えてくる共通点は【各クラスが偏りなくしっかりとしたクラス運営(学校生活・学校行事)ができるようにクラス替えをしている】ということです。
そしてなによりも、クラス替えによる新しい環境での学校生活は、生徒のあらゆる面(例えば、交友関係を広げる等)の成長を期待することができます。
私は特に【人間関係】については生徒一人ひとりの事を考慮するので、ここが一番きめ細かい配慮だと感じました。
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クラス替えの真実で先生にお願いして希望が通った事例
クラス替えの悩みを先生に相談して希望が通った事例を2つ紹介
最初にお話した通り、実際に学校が親(保護者)・生徒の希望通りにクラス替えを行う事例はあります。
クラス替えのことで真剣に悩みがある生徒が先生に悩みや希望を伝えたとします。先生としても心配で、生徒の悩みが解決できないか真剣に検討をしてくれます。
では、クラス替えの希望が通った生徒の悩みの具体例を2つご紹介します。
【具体例1】
特定の子と同じクラスにして欲しい。人付き合いが苦手で、心の許せる友達がその子しかいない。
その子と離れ離れになると、新しいクラスで孤立してしまうという大きな不安がある。
【具体例2】
特定の子と別のクラスにして欲しい。その子と過去に大きなトラブル(いじめ・ケンカ)があった。
その子と同じクラスになると、学校生活が心地良く送れない。
そして、その子と授業・行事等で関わる場面が発生した場合、大きなストレスを抱えたり、トラブルが再び起きたりする可能性がある。
希望通りのクラス替えにならなかった場合、つらい学校生活を送ることになります。
最悪の場合、精神的な病を患ったり、不登校になったりする可能性も。
そういった悩みや希望を親(保護者)・生徒から実際に、学校側が受け付けることは多くあります。
そして、生徒・保護者との面談を通して悩みや希望を聞いた上で、クラス替え会議などで慎重に検討し必要と判断すれば希望に沿った対応をしてくれます。
- クラス替えの悩みや希望を親(保護者)・生徒から学校側へ伝えることは可能
- 学校側はクラス替え会議などで慎重に検討を行い、生徒の希望にそったクラス替えが必要と判断すれば希望が通る
クラス替えの真実から親と生徒が学校に相談する方法
あなたが実際に学校に相談したいと思ったとき、いつ・だれが・どうやって・だれに相談するか、悩んでしまいますよね。
真剣に悩んでいるからこそ、よけいに慎重になってしまいます。
クラス替えで真剣に悩んでいるあなたに、学校へ相談するにあたって、具体的な相談時期・相談者・相談方法・相談先をご紹介します。
【相談時期】3学期中まで
遅くても、3学期中までに相談するのがベストです。
理由は、3月頃にはクラス替えの検討を始める学校が多いからです。
学校側は前もって、あなたの悩みや希望を把握したうえで、検討する時間が必要です。そのため、早い段階で相談するのが理想的でしょう。
【相談者】親(保護者)・生徒本人
学校へ相談するのは保護者・生徒本人のどちらからでも問題ありません。
生徒であるあなたが、直接学校に言いづらいのであれば、まずは親(保護者)に相談してみましょう。
なによりも、親(保護者)があなたの一番の味方になってくれるはずです。
一人で悩まず、親(保護者)と相談の上、どういったかたちで学校へ悩みや希望を伝えるか一緒に考えることが大切です。
【相談方法 】手紙・電話・面談
手紙・電話・面談どれでも問題ありません。あなたが本当の気持ちを打ち明けやすい方法をとりましょう。
【相談先】担任の先生・信頼できる先生・スクールカウンセラー
相談先である担任の先生・信頼できる先生・スクールカウンセラーのメリットとデメリットを紹介します。
- 担任の先生
【メリット】生徒の性格などをよく知っている・クラス替えの選考は担任の先生が行うため迅速な検討ができる
【デメリット】「生徒・保護者」対「担任の先生」の相性によって、相談しにくい場合もある
- 信頼できる先生
【メリット】相談しやすい
【デメリット】特別な事情がない限り、クラス替えを選考する担任の先生に情報共有される
デメリットであげた、担任の先生に情報共有される、そのことに対し不安な点がある方は信頼できる先生に相談した後、どのように動いてくれるか聞いておくと安心です。
- スクールカウンセラー
※スクールカウンセラーとは、学校現場における、児童や生徒、保護者、教師の相談や支援を行う心理の専門家である。
【メリット】悩み事・困りごとを聞く専門家である・守秘義務があるので相談しやすい
【デメリット】学校によってスクールカウンセラがーいたり、いなかったりする
文部科学省のサイトよりスクールカウンセラーの業務・守秘義務について詳しく知ることができます。ご参考までに。
a 生徒のカウンセリング
生徒が相談、カウンセリングの対象であることは言うまでもない。ただし、それを完全予約制にして、すべて学校-担当教員のコントロール下におくのか、あるいは生徒が自分で相談室に出向いてくるものも受けつけるのかは、学校の教育相談の現況によって変わってくる。それについては、学校との十分な協議が必要である。しかしながら、将来の方向性としては、生徒自身が、プライバシーの守られた状況の中で、自分の意志で相談を希望し、カウンセラーがその相談を受け、そのことは守秘される、しかしながら必要と認められることは、カウンセラーの責任において学校に報告されるという相談状況が作られることが望ましい。そのためには、学校の中でスクールカウンセラーが、日々の活動を通して信頼関係を構築し、学校にとって必要不可欠なものとして認められていくことが重要である。
引用:「兵庫県におけるスクールカウンセリング実施のためのガイドライン、試案 5 スクールカウンセラーの業務」文部科学省ホームページ (https://www.mext.go.jp/)
以上、学校への相談方法を紹介させていただきました。
相談するうえで一番大切なことは、あなたが相談しやすい方法を選択し、あなたが抱えている悩みや希望を正直に学校側に伝えることです。
きっと、先生はあなたの希望に寄り添えるよう、慎重に検討をしてくれるでしょう。
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まとめ
- クラス替えの決め方の基準7個は【男女比・成績・リーダーシップがある生徒・指導が大変な生徒・運動神経・ピアノが得意な生徒・人間関係】
- クラス替えの決め方【7個の基準】には、先生の生徒に対する配慮がいっぱい詰まっている
- 学校が親・生徒の希望通りにクラス替えを行う事例はある
- クラス替えの悩みや希望を学校に伝えるときは学校に相談しやすい方法を選択することが大切
クラス替えの基準を知って、「先生はここまで生徒に配慮してくれていたんだ!」とびっくりしました。あなたは、どうだったでしょうか。
また、クラス替えで悩んでいるあなたが、「希望が通る事例もあるんだ」「こういった方法で相談することができるんだ」と知ったことが小さな一歩になったと思います。
願わくは、本記事が少しでもあなたの悩みの解決の糸口となりますように。