街で見かける「シェ」の看板が気になって仕方がないのですね?
これはフランス語で、「シェ〇〇」なら〇〇の家(ところ)、〇〇の店を意味するのですよ。
どうやらフレンチレストランの名前で多く使われているようです。
意味を知らなくても困らないはずなのに、なぜ気になってしまうのでしょうね。
どう考えても英語ではない、カタカナでたった2文字という短い単語ですが、なんとも美しい響きではないでしょうか。
この「シェ」の意味に加えて、「シェ」にまつわるあれこれを調査しました。
簡単な分法についても解説しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
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シェの意味はフランス語で〇〇のところ(家)で
あなたが気になっている「シェ」はフランス語です。
【意味】 〇〇の家で 〇〇のところで 〇〇のお店で
私は地方都市に住んでいますが、「シェ〇〇」という看板を見た記憶がありません。
これがフランス語かどうかや、意味が気になることもありませんでした。
調べてみると、市内にはなかなか予約が取れない評判のフレンチレストランがあったのですが、興味がないと無関心でいられるのですね。
ましてや、フランス語で「chez」と書かれていたら、もう全く知ろうとする機会はなかったでしょう。
しかし、おいしいフレンチが食べられると知った今では、とても「シェ」に興味を持っています。
このように、あなたが「シェ」の意味を知りたくなったきっかけが、あなたにとって興味関心のあるものだったのではないでしょうか。
シェの意味はシェ松尾が気になるきっかけ
東京近郊に「シェ松尾」という高級フレンチレストランがあります。
「シェ」の意味が気になる要因の一つに、 このレストランの影響があるのではないでしょうか。
そのほか、【ル・〇〇】、【ラ・〇〇】、【レ・〇〇】などがフレンチレストランで使用されるフランス語です。
ではなぜ、「シェ」だけが気になってしまうのでしょうか。
シェ松尾は皇族御用達のフレンチレストラン
この店は、皇族や著名人の利用もあるという有名な店です。
また、徳仁親王(現・天皇陛下)と小和田雅子さん(現・皇后陛下)が婚約中に家族で行ったことでも有名なのだそうです。
そのため、シェ松尾には「インペリアルルーム」なる部屋が存在するようですね。
「シェ」が有名になったのもそれらの影響かもしれません。
この「シェ松尾」の場合は、説明通りでは松尾の家という意味になります。
レストランですので、松尾の店ということになりますね。
日本人が【シェ】から感じるもう一つの意味
皇族の方々が通われるシェ松尾は、東京は松濤(しょうとう)という高級住宅街にあります。
シェ松尾の口コミを見ると、お店に向かう人たちの緊張感が伝わります。
皇族の方々の通われるお店は、どんなにおいしいものを提供してくれるのだろうか。メニューを調べてみました。
ランチでこのお値段です。私なら、行くのを諦めてしまうお値段ですね。
この住宅街を目の前にすると、今まで踏み入れたことがない世界を歩いているように感じるのかもしれません。
そして、シェ松尾に一歩入ると、大正時代の洋館や内装、重厚な雰囲気が訪れる人々に非日常を感じさせてくれます。
口コミでは料理の評価も高く、雰囲気も含めた高級なイメージが、「シェ」には含まれているように思うのです。
したがって、この「シェ」に、ラ・レ・ルよりも最上級なイメージを付け、意味を知りたいと興味を持たせるのではないでしょうか。
シェの意味はシェモアとメゾンの使い分けでマスター
では、簡単ではありますが、「シェ」の使い方についてレクチャーさせていただきますね。
身近なフランス語で、シェモアとメゾンを例にしましょう。
シェモア...私の家 メゾン ...家
シェもメゾンも家を意味する単語ではありますが、使い方が異なります。
これらの使い方について、文法を解説しますね。
シェ(chez)は前置詞である
主に家や店で使われ、状態を表すときに使われることもあります。
shez(シェ) + 人名、代名詞、一般名詞
- 家や場所などを表す:シェ モア(chez moi)...私の家に、で
- 国や集団などにおいて:chez les Britanniques...イギリスにおいて
- 職業 :chez le dentist...歯医者へ
分かったような、わからないような...
前置詞とは、そもそも難しいのですよ。
シェモアという言葉は、日本でも会社やお店、老人ホームの名前などでたくさん使われています。
フランス語をよくご存じの方もいらっしゃるのですね。
メゾン(maison)は名詞である
皆さんの家の近くにも、「メゾン〇〇」はありませんか。 これは、家そのものを表す名詞です。
「シェ」は、家だけを意味するものではありませんし、名詞として使うこともできません。
その他、外国語で家を意味する言葉は、ハイム(ドイツ語)、カーサ(イタリア語)、ハイツ(英語)があります。どれも、よく聞きますよね。
ちなみに、フランスの住宅には、下のタイプがあります。
パリに住む人々は、アパルトマンとメゾン・ド・カンパーニュと言って、田舎に家を別に持つ人が多いようです。
フランスの住宅
- メゾン...家、建物そのものを指す
- アパルトマン...キッチンやダイニングを含めて2部屋以上あるものを指す
- ステュディオ...ワンルーム
まとめ
- 「シェ」は〇〇のところ(家)でという意味である
- シェ松尾というフレンチレストランが「シェ」の意味を知りたいきっかけと考えられる
- 「シェ」と同じ家を意味する「メゾン」というフランス語もあるが、それぞれ前置詞と名詞であり、使い方も違う
意味が分かって、スッキリしていただけたでしょうか。
街で何気なく見かけた外国語に「どんな意味だろう」と興味を持つあなたは、とても知的好奇心の旺盛な方ですね。
小さなことでも、そんな積み重ねが人生を豊かにしてくれるのだろうと思います。
いつまでも好奇心を忘れずにいたいものですね。