読書量が多い人は語彙力(ごいりょく)・判断力・行動力・思考力・集中力などがあり、読解力・文章力にすぐれ、知的な顔つきをしている特徴があります。
また何冊もたくさんの本を読むだけではいけません。問題解決のために本を読むという目的を設定することが大切です。
社会人になって数年。気づけば同期が重要な仕事を任され大活躍。悔しい気分を味わったことはありませんか。
その同期は読書量が多い人かもしれません。読書量が多い人は本から得た知識を実践することで結果を出し、昇進や年収がアップするという特徴も。
読書は人を成長させる糧となります。今の自分を変えたければ読書をはじめてみてはいかがでしょう。
この記事では変わりたいあなたの背中を押すべく、読書量が多い人の特徴や正しい本の使い方など本を読みたくなる情報をお伝えします!
読書量が多い人の特徴は顔つきでもわかる!
あなたは読書をしていますか。私自身は読書量が足りていないと感じます。
文章を書いていると、自分の語彙力の乏しさに落胆することもしばしば。そんなとき、「もっと読書をしていれば。」と後悔するのです。
そこで、読書量が多い人はどんな得をしているのだろうと考えました。
調べてみると、読書量が多い人には11の特徴があることがわかったのです。読書をしているかどうかは顔つきでわかるなんてことも!
読書をしていないことも顔つきでわかるかも…?
それでは読書量の多い人にはどんな特徴があるのかご紹介したいと思います。
読書量が多い人の11の特徴
- 語彙力がある
- 文章力がすぐれている
- 読解力がすぐれている
- 判断力がある
- 行動力がある
- 思考力がある
- 集中力がある
- 向上心がある
- 好奇心が強い
- 幸福度が高い
- 年収が高い
特徴【1】語彙力がある
読書量が多い人には語彙力【どれだけの言葉を知っていて、使いこなせるか】があります。読書量が多いとたくさんの言葉に出会いますよね。
本を読むことでわからない言葉があれば調べたり、意味の認識があいまいでも文脈から理解できたり、語彙が増えるのです。
本を読んでいる間にそのような過程が何度も繰り返され、語彙力がどんどん身につくのですよ。
特徴【2】文章力がすぐれている
読書量が多い人は文章力がすぐれているのですよ。
読書によって身についた語彙力を駆使し、わかりやすい文章を書いたり、思っていることを正確に伝えたりすることができるようになります。
職場のコミュニケーションにおいて、誤解がないように伝えるのはけっこう難しいと思いませんか。
しかし誰にでもわかりやすい文章を書ける人、言葉にできる人は非常にかっこいいですよね。人当たりもよく丁寧な印象を受けます。
文章力がすぐれている人はコミュニケーションも円滑にできるんだね!
特徴【3】読解力がすぐれている
読書量が多い人は読解力がすぐれているのですよ。
読解力とは、文章を読んで内容を理解する力のことですね。
また文章だけでなく、言葉のコミュニケーションにおいて、相手の状況や伝えたいことを読み取る力も読解力なのです。
私の職場でも、読解力がすぐれていると感じる人に遭遇したことがありますよ。
私が就職して間もないころ、ある部署の先輩から仕事を依頼したい旨の電話がありました。
私のほうから事前に伝えなければならないことがあり、一生懸命説明したのですが、仕事に慣れていない私の言葉ではたいへん伝わりづらかったと思います。
しかしその先輩は、つたない私の言葉だけで瞬時に判断し、「こういうことかな?」と要約して確認してくれたのです。
読解力がすぐれている人は、相手の言いたいことをくみとる力に長けているのだと思います。
あとから聞くとその先輩は、読書が趣味で、ふだんからたくさんの本を読んでいたそうです。読書の大切さを思い知った瞬間でした。
特徴【4】判断力がある
読書量が多い人には判断力があります。本を読むことで、知識を身につけることができますね。何かを判断するには知識が必要になるのですよ。
たとえば何か大きな買い物をするとき、商品【A】と商品【B】があるとします。あなたはどちらを買おうか迷っています。
迷ったときは、商品【A】と商品【B】にどんな特徴やメリット・デメリットがあるか調べますよね。
商品の特徴やメリット・デメリットを知れば、自分にとって必要なのは商品【A】と商品【B] のどちらなのかが判断できると思います。
商品の説明をじっくり読んだり、口コミを見たりして納得したら「買おう!」と思うよね。
さらに仕事でたとえてみましょう。あなたは初めてリーダーを任されたとします。
はじめてのリーダーなので、どのようにチームを率いていけばよいかわからないと悩むかもしれません。
そんなときにリーダーの心得やマネジメント能力について書かれた本を読み、知識を身につければ、困った時に判断する材料になるはずです。
このように知識が身につくことで、物事を判断する力も養われるのですよ。
特徴【5】行動力がある
読書量が多い人は行動力があります。読書で知識を身につける努力をしている時点で、すでにその人には行動力があるといえるでしょう。
さらにせっかく身につけた知識を使わなければ意味がないと考え、行動にうつします。
そのように実際に行動を起こすことができるのは素晴らしいことですよね。
特徴【6】思考力がある
読書量が多い人は思考力があります。仕事で発生した問題を解決するべく、本からアイデアを得ている人もいるでしょう。
そして問題を解決しようとする過程でさまざまなことを考えます。それこそが思考力です。
「なぜそうなるのか」「どうすれば結果が得られるのか」と深く考えることで思考力が身につくのですよ。
特徴【7】集中力がある
読書量が多い人は集中力があります。なぜなら、集中して本を読んでいる時間が長いからです。
読書が苦手な人は、長い時間集中して本を読むのは苦痛かもしれませんね。
しかし興味のある本や、読んでいておもしろいと感じるものであれば、気づいたら没頭していたことはありませんか。
たしかに、好きなことをしていると時間があっという間に過ぎていくよね!
読書量が多い人は、本が好きだから集中して読めるという部分があるのかもしれません。
特徴【8】向上心がある
読書量が多い人は向上心があります。これは行動力にも通ずるものがあるかもしれませんね。
仕事の能力アップや職場での活躍を目指すなどの目標を持つ人は、それを達成したい気持ちが強いのです。これが向上心ですね。
掲げた目標を達成するために読書で知識を身につけ、自分磨きを怠らない人といえます。
特徴【9】好奇心が強い
読書量が多い人は好奇心が強い傾向があります。いろいろなことを知りたい人なのでしょう。日頃の情報収集にも熱心です。
そのような人はさまざまなジャンルの本を読み、自分の知識の引き出しを増やします。
好奇心があり、ジャンルを問わず豊富な知識を持つ人は話題が途切れず、話していると楽しい人が多いですよね。
僕も話していて楽しいと思われる人になりたいよ。
特徴【10】幸福度が高い
読書量が多い人は幸福度が高い傾向がありますよ。
1冊の本を読破すると達成感が味わえますよね。さらに知識が増えることで喜びを感じることもできます。
特に小説を読むと、実生活では味わえない感情も体験できますね。
小説を読むとハラハラ・ドキドキしたり、感動して胸がジーンと熱くなったりするよね♪
これが幸福度のアップにつながるのですよ。幸福度が高いと精神的に落ち着いた人になるといいます。
特徴【11】年収が高い
読書量が多い人は年収が高い傾向がありますよ。
マイナビの2021年の調査によると、読書量が多い人は年収が高い傾向があることがわかります。
引用:マイナビキャリアリサーチLab
1か月に平均3冊以上本を読むのは、世帯年収1,500万以上が30.8%、1,500万未満は21%を下回る結果に。
この結果からもわかるように、世界で活躍する経営者や仕事で成功している人も読書量が多いのだとか。
読書をすることで多くの知識を身につけ、仕事で結果を出しているからなのでしょう。
年収が高い人は努力を怠らないのでしょうね。見習いたいものです。
読書量が多い人が顔つきでわかるのは知的な印象を受けるから
読書量が多い人の11の特徴をご紹介しました。
そのなかでも語彙力・判断力・向上心がある、文章力・読解力にすぐれている人は、知的な印象を受けますよね。
そして読書という日々の努力をしているからこそ、自然と自信もつくのでしょう。
何も考えずにぼんやり生きている人と比べると、しっかりした顔つきなのは間違いないはず。
知識が豊富で自信を持って仕事に取り組む人は、どこか顔つきも違って見えると思います。
たくさん本を読んで知的な顔つきになりたいな!
私もぼんやり生きているのは嫌なので、時間をとって読書をしたいと思います!
読書量が多い人は何冊読む?ハーバードは量より使い方
読書量が多い人は1か月に何冊読むのでしょうか。また、何冊読めば読書量が多い人と言ってよいのでしょう。
本を読む人は1か月に1〜2冊読む人が多い
文化庁による平成30年の「国語に関する世論調査」において、1か月にだいたい何冊くらい本を読むか調査をしています。結果をごらんください。
出典:平成 30 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要(文化庁)(https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/pdf/r1393038_02.pdf)
1か月に1〜2冊読むと答えた人が37.6%と最も多い結果となっています。
つづいて3〜4冊読む人が8.6%、5〜6冊読む、7冊以上読む人は同率で3.2%という結果に。
1か月にまったく本を読まないと答えた人は47.3%もいるんだね!
そうなのです。およそ半数の人は1か月のうちに1冊も本を読まないことがわかりますね。
この結果を見ると、1か月に3冊読んでいれば読書量が多い人という印象です。
じゃあ、とりあえず1か月に3冊読むようにするよ!
ちょっと待って下さい!人と比べて読書量が多ければいいわけではありませんよ。
たくさんの本をただ読むだけでは、知識が定着せず、仕事や生活に活かすことはできません。
なぜ読書をするのか。目的を持って読書をすることがあなたを成長させるのです。
ではどんなふうに読書をすればいいのでしょうか。次の項目でご紹介します!
ハーバード大学の学生はほとんど本を読まない
鳩山玲人 (はとやま・れひと)氏の著書で「世界のエリートは10冊しか本を読まない」をご紹介しますね。
この本では、目の前の課題を解決することに狙いを定めて読書をし、仕事で結果を出すことが大事だと書かれています。
エリートと言われるハーバード大学の学生は、本をあまり読まないのだとか。
本をたくさん読むことや読破することが目的ではなく、あくまでも課題解決のために「本を使う」のです。
「ハーバード式10冊読書術」では読むべき本を10冊手元に置いておく
「世界のエリートは10冊しか本を読まない」では「ハーバード式10冊読書術」が紹介されています。内容はこうです。
「10冊読書術」とは、自分の課題に直結する本を10冊だけ選ぶ。
10冊をデスクの上に置く。
そして、その都度、参照する。
引用:「世界のエリートは10冊しか本を読まない」鳩山玲人著
たったの3ステップ♪これなら簡単と思いきや、大事なのはここから。いかに行動にうつすことができるかですよね。
また、隅から隅まで本を読むことが目的ではないので、自分に必要なところだけを読み、不必要なところは飛ばすことも大事なのだとか。
ところで「自分の課題に直結する本」ってどんなものを選べばいいの?
本をどのような基準で選べばいいのかがわかれば、この本を読むことで理解できます。
自分を変えたければ、「本を読む」から「本を使う」にシフトしてみるのもよいかもしれませんよ。
読書量が多い人が読書しない人より高まる力
読書量が多い人が高まる力とは何でしょうか。さらに読書しない人の特徴をお伝えしたいと思います。
読書量が多い人が高まる力【想像力・発想力】
読書量が多い人が高まる力は想像力と発想力です。
当たり前ですが、本には主に字が書かれていますね。字を見て頭を働かせ、想像しながら読んでいく過程が発生するのです。そうすると自然と想像力が高まります。
これはビジネス書や自己啓発本よりも小説を読んだときのほうがイメージしやすいかもしれません。
余談ですが、子どものころの私は読書が大の苦手でした。しかし、あの有名な「ハリーポッター」に出会ってからというもの、読書が大好きになったのです。
想像することの楽しさに気づいたのです。字しか書かれていないのに、自然とその景色を思い浮かべることができる言葉の選び方に感動したのを覚えています。
話がそれてしまいましたが、想像力は仕事や生活においても大切なものです。
想像力があれば、人に対して心配りができたり、先回りをして危険を回避したりできるのですよ。
このような能力がある人は仕事でも重宝されるでしょう。ぜひとも高めておきたい能力ですね。
また読書で身につけたさまざまな知識を材料に、よいアイデアを思いつくことも。
知識が豊富であればあるほど、それを組み合わせて何通りものアイデアを形にできるのです。
アイデアマンは問題を解決するために必要不可欠な人材ですね。とても頼りになるのです。
発想力を高めておけば、重要な仕事のチャンスがまわってくるかもしれません♪
読書しない人の特徴
読書しない人はずばり、視野が狭く、考えがかたよりがちな特徴があります。
読書量が多い人は本を読むことで、さまざまな意見や立場の異なる人の考えに触れる機会が豊富です。
しかし、読書をしなければ自分一人の体験や考え方しか知ることはできません。
他の人が体験したことを自分が体験したように感じることができるのも読書のよいところです。これを追体験(ついたいけん)といいます。
この追体験をしないまま人生を歩んでいくと、自己中心的な考え方しかできなくなる可能性が高いのです。
やっぱり読書をするのは大事なんだね!
読書量が多い人が本を読むおすすめの時間帯
読書量が多い人はどんな時間に本を読んでいるのでしょうか。おすすめの時間帯があれば知りたいですね♪
読書量が多い人がおすすめする本を読む時間帯【朝】
朝は脳が最もすっきりしている時間帯とされています。脳細胞の働きも活発で情報がインプットされやすいのですよ。
私の場合は読書ではなく文章を書く時間帯が主に朝ですが、やはり最もはかどると感じます♪頭がさえている感覚があるのですよ。
「朝活」という言葉もありますね。少し早く起きて、5分でも10分でも読書を習慣化してみてはいかがでしょうか。
行動することであなたはきっと変わることができますよ。
読書量が多い人がおすすめする本を読む時間帯【就寝前】
就寝前もおすすめの時間帯です。夜寝ているときに記憶が定着するというのは有名な話ですよね。
内容を覚えておきたい本を読むときには最適な時間帯です。
仕入れた知識をすぐに忘れてしまっては意味がないので、記憶に適した時間帯に読むことで効率アップをはかりましょう。
読書量を増やすならスキマ時間も有効に
一日のなかでスマホやテレビをだらだらと見ている時間はありませんか。もちろんたまにはそのような時間も必要です。
しかし努力をしている人は、あなたがだらだらしている間もせっせと読書をし、勉強しているかもしれません。
読書量を増やすなら、スマホやテレビを見ている時間を読書にあてるのはいかがでしょうか。
また、通勤・通学の時間に読書ができる環境であれば、有効に活用しましょう!さらにランチタイムも絶好のチャンスです。
ランチを食べ終わったら、仕事に戻るまでの時間は読書タイム♪仕事の合間のリフレッシュにもなりますよ。
まとめ
- 読書量が多い人は知的な印象があり顔つきでもわかる
- 読書量が多い人の特徴は語彙力・判断力・行動力・思考力・集中力・向上心・好奇心がある
- 読書量が多い人の特徴は文章力・読解力がすぐれている
- 読書量が多い人の特徴は幸福度・年収が高い傾向がある
- 平成30年の調査では、ほぼ半数の人が1か月の間にまったく本を読まない結果に
- ハーバード大学の学生はあまり読書をせず、問題解決のために「本を使う」
- 読書をしなければ自己中心的な考え方しかできなくなる可能性がある
- 読書をすると想像力・発想力が高まる
- 読書をする時間帯は朝と就寝前がおすすめ
- だらだらタイムとランチタイムも絶好の読書時間
読書をする人としない人では努力の差が顕著(けんちょ)に現れます。
問題解決のためという目的を設定し、日々知識を増やし行動にうつす努力をすれば、あなたの人生はより豊かなものになるでしょう。
あなたの活躍の場が広がることを祈っています!