丸テーブルのデメリットは、広いスペースが必要・壁につけて置くことができない・1人分のスペースが狭く感じやすいの3つです。
最大のメリットは、座る人数に柔軟な対応ができることです。丸テーブルを選ぶときは置くスペースに無理がないことをしっかり確認することが大切です。
長方形のダイニングテーブルを使っているお宅が多いように感じるのですが、最近では丸テーブルにも注目が集まっています。
ただ、丸テーブルは使いにくそうな印象があって、買う勇気がでないという方もいらっしゃると思います。
一度買うとすぐ買い換えられる物ではないため、買って後悔しないだろうかと悩みますよね。
そこでこちらの記事では、あなたが丸テーブルを長く愛用できるよう、丸テーブルのデメリットと7つのメリット、後悔しない選び方を徹底解説いたします!
Contents
丸テーブルで後悔は嫌!使いにくいデメリット【3つ】
テーブルを置くためには広いスペースが必要
長方形のテーブルより小さく感じる丸テーブルですが、置くためには案外広いスペースが必要です。
まず4人で使うために最低必要とされる直径100cmの丸テーブルを例に、テーブルを置くのにどのくらいスペースが必要かを計算してみました。
丸テーブルの周りに十字型にイスを置いて使う場合、幅250cm・奥行き250cmが必要です。
つぎに長方形のテーブルを置くのに必要なスペースも計算し、比べてみましょう。
テーブルの大きさは、大人4人がゆったり使うことができる大きさで、幅140cm・奥行き80cmです。
幅140cm・奥行き80cmの長方形のテーブルを置くためには、幅260cm・奥行き230cmが必要です。
人が正面を向いて歩くのに必要なスペースは約60cmですので、通路の幅を約60cmで計算しています。
もし長方形のテーブルを壁付けにする場合は、片側の通路分60cmは計算に入れなくてもよいですから、幅200cm・奥行き230cmで済みます。
ではここで、算数で習った面積を思い出してみましょう。
丸テーブルと長方形のテーブルがそれぞれどのくらいの面積を使うのか数字が大きいか小さいかで比べてみるとわかりやすいと思います。
面積を調べるには縦の長さに横の長さをかけるんでしたね。なつかしいです。数十年ぶりに面積の計算をやってみたいと思います。年齢は内緒です(笑)
テーブルを置くのに必要な面積を、丸テーブルの場合と長方形のテーブルを壁につける・つけない場合でそれぞれ計算してみた答えです。
- 丸テーブル 62500c㎡
- 長方形のテーブル(壁につけない場合) 59800c㎡
- 長方形のテーブル(壁につける場合) 46000c㎡
結果は丸テーブルの優勝です!丸テーブルを置くためには、やはり広いスペースが必要なんですね。
実際には直径100cmのテーブルは大人4人で使うには少し小さめなのですが、小さめのテーブルを置いてもこんなにも広いスペースが必要になるのです。
壁にぴったりくっつけて置くことができない
直線の部分がない丸テーブルは、壁にぴったりとくっつけて置くことはできません。
テーブルを壁に寄せて使うことはできますが、使えないスペースができてしまいます。
1人か2人でテーブルを使う場合は壁に寄せて使っても問題はないかもしれません。
しかし、3人以上でテーブルを使う場合は、使えないスペースができるために、1人あたりが使うことができるスペースは減ってしまいます。
できることなら壁付けはせず、テーブルの面積を最大限活用したいところです。
一人分のスペースが狭く感じやすい
長方形のテーブルを4人家族で使う場合、1人が使えるスペースは長方形に区切ることができます。
一方、丸テーブルを4等分に区切るとしたら、ホールケーキの一切れのように三角に似た形になります。
幅60cm・奥行き40cmの長方形と、同じ幅・奥行きの三角形とでは、やはり面積が小さいのは三角形です。
そういった理由から、1人分のスペースが狭く感じやすいといえます。1人分のスペースが狭いと、使いにくい・落ち着かないと感じる方もいるでしょう。
丸テーブルには後悔なしのメリットが【7つ】も♪
座る人数に柔軟な対応ができる
脚が1本で中央についている丸テーブルだと360度、いろいろな方向から座れるというのが丸テーブルの最大のメリットです。
来客で1人や2人増えたとしても、つめて座ればみんなでテーブルを囲むことができます。
ただし、テーブルの脚が邪魔になり、使う人数が固定されてしまうタイプもあるので、できるだけ脚が邪魔にならないものを選びましょう。
曲線がやさしい空間を演出
丸というのは、人間にとって脳への刺激が少なく、やさしい、かわいいと認識されやすい形です。
角のあるテーブルがシャープな印象をもっているのに対し、丸い形は空間にやわらかな印象を与えてくれます。
動線が短い
丸テーブルは四角いテーブルと比べて、角がない分、短い距離で目的の位置まで移動することができます。
ダイニングテーブルは毎日使いますので、家事動線が良いのは好都合です。
とがった角が少なくて小さな子供がいても安心
ダイニングテーブルの多くは、高さが70cm前後です。
身長が80cmくらいの子供だと、ちょうど目の辺りがテーブルの高さと同じになります。
私の家にはパソコン用の四角いテーブルがあります。この高さが約70cmです。そして、1歳後半に差しかかった私の子供の身長がまさに80cmほどです。
私がパソコンに向かっている間、近くで遊んでいると、しょっちゅう頭や顔をテーブルの角でぶつけそうになるので危険です。
片手でキーボードをたたき、もう一方の手でテーブルの角を押さえておくのが私の日常です。
やはり角がとがっているテーブルに比べたら、丸テーブルは安心ですね。テーブルのふちも丸く削ってあるタイプだと、さらにけがをしにくいと思います。
座っている人の顔が見やすく会話がしやすい
丸テーブルの周りに座れば、視線は自然とまんなかに集まります。視線が合う人とはコミュニケーションがとりやすいのです。
たとえば朝、職場のろうかで人とすれ違ったら「おはようございます。」とあいさつしますよね。
そのときに相手が下を向いたまま、視線を合わすことなくあいさつされるのと、きちんと視線を合わせてあいさつしてくれるのとでは、どちらが好印象でしょうか。
やはり視線を合わせてあいさつしてもらったほうが好印象ですね。あいさつをしたあとも何かほかの会話をしてみたいと思うかもしれません。
これは相手が家族でも同じです。視線が合うことでコミュニケーションがとりやすくなります。
また、長方形のテーブルだと、隣の人と話そうと思うと体を横に向けなくては話がしにくいですね。
しかし、丸テーブルを囲んでいれば、隣の人と話すときも体は前を向いたまま、顔を向けるだけで話がしやすいのです。
視線が合い、コミュニケーションがとりやすいということは、会話もはずむことになるのです。
テーブルの上が散らかりにくい
長方形のダイニングテーブルは、特に壁付けにしていると、ついつい壁の方に物を置いてしまいませんか。
テーブルの端に壁があると物を置いても床に落とす心配がなく、物を置いておくには都合がいいですね。
それに対して、丸テーブルは壁に寄せたとしてもすき間が空いてしまいますから、物を置いておきにくい気がします。
テーブルの上を物置にしなければ散らかりにくいということですね。
鍋や大皿料理がとりやすい
これは大人数でテーブルを囲む場合に活きるメリットでしょう。
丸テーブルは中心からの距離は同じですので、テーブルの中央に置いた鍋や大皿料理がどの位置からでもとりやすいのです。
それに対して、長方形のテーブルの長い辺に2名ずつ、短い辺に1名ずつ座った場合、短い辺に座った人からテーブル中央に置かれた鍋や大皿料理は遠くなってしまいますね。
もし、来客と一緒に食事をとることがよくあるという場合は丸テーブルが便利です。
丸テーブルで後悔や失敗をしない選び方【4つ】
何人で座るのかでテーブルサイズを決める
まずはダイニングテーブルで食事をするのに1人あたり必要なスペースはどのくらいか気になりますね。
実際に私が測ってみました。私はだいたい標準体型の女性です。
私がきゅうくつさを感じずに使える幅は60cm、食器を並べてみると奥行きは最低35cm、余裕をもつなら40cmほど必要でした。
食器は、お茶碗・直径21cmの丸皿・みそ汁の入ったお椀・マグカップを、食べやすいように並べた場合の奥行きです。
ダイニングテーブルで食事をするときに必要なスペースは、体のサイズやその方の感覚、いつも使っている食器の大きさでも違うものです。
ご自身でも、いつも使っているお皿を並べて、どのくらいのスペースが必要か測ってみてはいかがでしょうか。
ライフスタイルに合ったテーブルサイズが決めやすくなると思います。
では、1人あたりに必要なスペースをもとに、使う人数ごとのテーブルサイズの目安をご紹介いたします。
人数ごとのテーブルサイズの目安
- 1人 直径70cm
- 2人 直径80cm〜
- 3人 直径100cm〜
- 4人 直径120cm〜
- 5人 直径130cm〜
来客が多い方やワークスペースが広くほしいという方は目安よりも少し大きめを選ぶとゆったり使うことができますよ。
設置スペースに無理はないか
丸テーブルを設置するには、正方形のスペースが必要です。
イスを十字型に置いた場合では、イスを出すスペース75cm×2+テーブルの直径(cm)が、幅・奥行きともに必要になります。
イスを出すスペース75cmというのは、座っている人の後ろを横歩きでなら通ることが可能な幅です。
4人家族でイスを十字型に置き、直径120cmのテーブルを使う場合、75cm×2+120cmで最低270cm四方のスペースが必要になりますね。
ところで、もっと狭いスペースに置きたいという方もいらっしゃるかもしれません。
対角線上にくるよう、X字にイスを置けば、もう少し狭いスペースでも丸テーブルを置きたいという願いは叶います。
しかし、スペースが狭い分、自由な位置にイスを置くということができなくなってしまい、丸テーブル最大のメリットがなくなってしまうのです。
X字にイスを置いた場合の図を見てみましょう。
直径120cmというテーブルのサイズは変わっていません。
イスをX字に置けば、幅191cm・奥行き191cmのスペースで収まりました。
イスを十字型に置いたときには幅270cm・奥行き270cm必要だったのに、幅・奥行きともに79cmの節約に成功しました。
「なんで191cmという数字が出てきたの?」と思われる方のために、X字にイスを置く場合に必要なスペースの計算方法を簡単に説明しておきますね。
計算方法は「対角線の距離(cm)÷ルート2」です。
まずは対角線の距離を出します。75cm×2+120cmで270cmです。
ルート(平方根)を忘れたという方は、Googleで「270÷ルート2」と検索すれば答えを教えてくれます。
270÷ルート2の答えは190.91…です。小数第1位で四捨五入をして約191cm四方のスペースが必要とわかりました。
もちろん私もルートなんて忘れておりました。ネットで検索すれば答えを教えてくれるなんていい時代になりましたね。
計算上、X字にイスを置けば、十字型にイスを置くより狭いスペースでも置くことができます。
しかし、無理にテーブルを置いてしまうと生活するなかで不便が生じることになり、後悔することになりかねません。
したがって、丸テーブルを選ぶ場合はやはりスペースに余裕をもって置くことをおすすめします。
脚が邪魔にならないものを選ぶ
丸テーブルの脚は1本でどっしりと太く安定しているものがおすすめです。
脚が邪魔にならない設計のものを選ぶと、360度どこでもイスを置くことができます。これは丸テーブル最大のメリットでしたね。
証明の位置はテーブルの中心に合っているか
長方形のダイニングテーブルから丸テーブルに買い換えようとしている方は特に、照明の位置も考慮しましょう。
長方形のダイニングに合わせて照明の位置を決めていた場合、丸テーブルと位置が合わずに見た目が悪かったり、照らす場所がおかしかったりする可能性があります。
設置するスペースがあるかどうかに気を取られて、照明の位置確認は忘れてしまいがちですので注意しましょう。
まとめ
- 丸テーブルのデメリットは設置スペースが広く必要・壁につけられない・1人分のスペースがせまく感じやすい
- 丸テーブルのメリットはやさしい空間を演出・動線が短い・とがっていない・座る人数に柔軟・会話しやすい・机の上が散らかりにくい・料理までの距離が一定
- 選び方は座る人数でテーブルの大きさを決める・設置スペースに無理はないか・脚が邪魔にならないものを・照明の位置も確認
ダイニングテーブルは一度買ってしまうとなかなか買い換えられるものではありません。
丸テーブルの特徴やご自身のライフスタイルにも合っているかをしっかり確認してから購入すれば後悔せずに済みますね。
長方形のテーブルとはまた違った、やわらかな空間でゆったりと過ごしてみるのはいかがでしょうか。