仏壇に供えてはいけない果物は匂いが強かったり、日持ちがよくなかったりして傷みやすいものです。
しかし、基本的に仏教の教えとして仏壇に供えてはいけない果物はありません。
では、なぜ仏壇に供えてはいけないとされる果物があるのでしょうか?
調べてみるとそれは、故人や遺族への思いやりから生まれたものだとわかりました。
この記事では、仏壇に供えてはいけない果物は何かをおすすめの果物とともにご紹介します!
また仏壇でのお供えの置き方や、お供えにぴったりのお菓子や花についてもご提案しますので、最後までご覧くださいね。
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Contents
仏壇に供えてはいけない果物【匂い】【日持ち】に注意
仏教の教えとしてお仏壇に供えてはいけない果物は、基本的にありません。
しかし、故人や遺族への思いやりの観点から、避けた方がよい果物がありますよ。
具体的には、遺族の手間をかける可能性があるものがそれにあたります。主な3点についてご説明しましょう。
匂いが強い果物
仏壇に供えてはいけない果物の特徴として、「臭い」ものがあげられます。
臭い匂いは死臭を連想させるとして、悪い霊を引き寄せると考えられているためです。
悪い霊が集まることで、不幸が続くなど不運を招くとされています。
臭い果物として代表的なものは、ドリアンですが日本ではなかなか手に入るものではありませんね。
しかし、匂いの強い果物についても人によっては「臭い」と感じ敬遠される可能性があります。
遺族の負担にならないよう、匂いも控えめな果物を選ぶことを心がけましょう。
日持ちしない、傷みやすいもの
仏壇に供えてはいけない果物の一つに日持ちしない、傷みやすいものがあります。
腐りだして、異臭を発したり果物から汁がでたりすると、仏具を汚してしまう恐れも。
それに伴い、害虫も寄せ付けやすくなってしまうのです。
遺族に迷惑をかけないためにも、常温で長く鮮度が保てる果物を選ぶようにしましょう。
仏壇にお供えするおすすめの果物
- リンゴ
- バナナ
- 梨
- オレンジ
- メロン
- みかん
常温で日持ちし長く供えおくことができます。一年を通して手に入りやすい果物が多いですね。
お下がりとして遺族に召し上がっていただくことを踏まえ、出来るだけ鮮度のいいものを選びましょう。
丸い果物は縁起がよいと言われているんだって♪
日本の古くからの言い伝えで、丸い形は「縁」を連想させるからです。遺族の気持ちに寄り添う意味でも、積極的に取り入れていきたいですね。
仏壇に供えてはいけない果物と花やお菓子
果物の他に仏壇にお供えするものといえば、花やお菓子ですね。
それらにも供えてはいけないものがあることをご存知ですか?順にご紹介していきましょう。
仏壇に供えてはいけない花
トゲがある花
トゲがある花は殺生を連想させるため、仏教にはふさわしくないと言われています。
花が枯れると余計にトゲが鋭くなり、けがをする恐れもあるためです。
- バラ
- アザミ
- ブーゲンビリア など
つる性の花
つる性の花は他に絡みつく習性があることから、不幸や不運が他を巻き込んで続いていくことを想起させることが理由です。
- アサガオ
- クレマチス など
毒を持つ花
花の中には毒性をもつものあり、毒を故人にお供えすることになる花は避けるべきと考えられています。
- 彼岸花
- 水仙
- チューリップ など
花粉や花びらが落ちやすい花
花粉や花びらが落ちやすい花は、仏壇周りを汚しやすいため遺族の手入れを必要としますので避けた方がよいでしょう。
鉢植えの花
基本的には仏壇に鉢植えは供えません。
どんな花でも必ず枯れてしまうことから、仏教において花は「諸行無常」という教えのとおり、生の切り花を供えることとされています。
しかし、定期的にお花を入れ替えるなどが難しい場合もあるでしょう。
そんな時は、故人を思う気持ちを優先して鉢植えの花を供えてもよいとする考え方もあります。
選択肢のひとつにしてよいのではないでしょうか。
仏壇にお供えするおすすめの花
色鮮やかで長持ちする花がおすすめです。故人をイメージするような色を選ぶのも良いですね。
- カーネーション
- 菊
- スターチス
- リンドウ
- トルコ桔梗
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仏壇に供えてはいけないお菓子
冷蔵する必要がある生菓子
ケーキやプリンなどは冷蔵して保管する必要があるため、一定時間常温でお供えされるお菓子としては適していません。
故人にお供えしたあと、廃棄しなければいけなくなる可能性があるため、避けた方がよいでしょう。
溶けてしまうアメ類
お供えする環境が、夏場は高温下になることも考えられますね。
アメ類をお供えし溶けてしまうことがあれば、仏壇や仏具を汚してしまう恐れがあります。
消費期限が近く量が多い
遺族が少人数の場合、消費期限が短いお菓子の詰め合わせなどを供えるのは、食べきることができないのでやめましょう。
近所の知り合いなどに配って頂いたとしても、手間をかけることは避けた方が無難です。
仏壇にお供えするおすすめのお菓子
仏壇にお供えするお菓子でおすすめなのは、日持ちして常温保存が可能な次のようなものです。
- 落雁(らくがん)
- 最中
- 羊かん
- ゼリー
- クッキー
- おせんべい、あられ
故人が好きだったものがあれば、そちらを優先して選ぶとよいですね。
仏壇に供えてはいけない果物が分かったら置き方を知ろう!
置き方は果物は左側!お菓子は右側に!
果物は、高坏(たかつき)や供物台に白い紙をしいてお供えします。
高坏などが無い場合は、広くて低いお皿で代用することも可能です。向かって左側が果物で、右側がお菓子になるように置きましょう。
白い紙は、半紙などを使い三角形の頂点をずらす形でおり、底辺側を仏壇に向けておきます。
お仏壇での配置
- 中段に食べ物、飲み物類
- 下段にお花立、香炉、ろうそく立て
十分なスペースがない小さめのお仏壇は、テーブルや台を準備してその上にお供えします。直接、床や畳の上に置くことは避けましょう。
果物をお供えする向き
果物の向きに特別な決まりはありません。
一般的には手前を向くように見栄えよくお供えします。丁寧に配置し故人への思いやりを表しましょう。
果物のカゴ盛りについても、正面がこちらをむくようにおきます。
果物は何個供えればよい?
こちらも特別な決まりはありませんが、奇数にすることが一般的です。
偶数は割り切れることから、「故人との縁を切る」と連想されるため避けた方がよいとされています。
結婚式のご祝儀などと同じ理由ですね。
お供えの果物を食べるタイミング
仏壇へのお供えは、故人への思いを込めて捧げる供物です。
昔からご先祖様と一緒にいただくことで供養になると考えられているので、出来るだけ残さずに食べましょう。
お供えの果物を食べるタイミングは、お参りのあとであればいつでもよいですよ。
しかし、すぐ下げてしまうのは心情的にちょっと…ということであれば、2,3日ほどお供えしてからでも構いません。
腐った果物をお供えし続けることがないように十分注意しながら、臨機応変に対応しましょう。
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まとめ
- 仏壇に供えてはいけない果物は、匂いが強いものと日持ちしないもの
- 仏壇に供えてはいけない果物は腐りにくく、形が丸いものがおすすめ
- 仏壇にお供えする時の置き方は、左右や向きにも注意
- 仏壇に供えてはいけない果物の他に、お菓子や花もある
- 仏壇にお供えするお菓子やお花は、果物と同じく匂いが控えめで日持ちするものがよい
- お供えを食べるタイミングは、お参りのあとならいつでもよい
仏壇に供えてはいけない果物とは、仏教の教えとして決められたものではなく、故人と遺族を思いやる気持ちから生まれたものでした。
その温かい配慮こそが何よりの供養になることは間違いありませんね。